お知らせ

【2021年4月発表】 電子記録債権(でんさい)の発生記録請求・利用者数の推移

でんさいネットより令和3年3月の電子記録債権(でんさい)の請求等取扱高などが発表されました。発表されたデータを基に分析を行いましたのでご報告します。(令和3年4月15日発表分)

でんさいの発生記録請求件数355,012件(前年比21.64%増)
でんさいの発生記録請求金額は2,122,444百万円(同11.53%増)
月末残高は7,939,728百万円(同9.81%増)となりました。

また、発生したでんさいのうち分割されたり譲渡された件数の割合と金額の割合は
流動化割合(件数)22.06% ※1
流動化割合(金額)27.25% ※2
となりました。
でんさい発生件数、金額、流動化割合、前月比の推移は下記グラフをご覧ください。
このデータやグラフによると、発生記録金額や件数、月末残高金額は前年比で増加しています。しかし、利用者登録数(赤線の棒グラフ)は前年比100.33%で457,740社となっており、ここ3年間でほぼ横ばいの状態です。
紙の手形の代わりになるといわれていますが、利用者数の横ばいの状態や分割・全額譲渡される割合も月によって多少の上下はあるもののグラフの通りほぼ横ばい状態です。
でんさいネットでは新規利用者に対して発生記録手数料のキャッシュバックキャンペーンを行っているようですが、利用者はあまり増えていないようです。

※今月から比較データを前月比から前年比へ変更しました。また、利用者登録者数を新たに加え、発生記録の発生額を発行企業の規模によって色分けし、件数の掲載をやめました。
※1流動化割合(件数)=【(譲渡記録請求件数+分割記録請求件数)÷発生記録件数】(%)
※2流動化割合(金額)=【(譲渡記録請求金額+分割記録請求金額)÷発生記録金額】(%)