広島の金融経済概況、2018年9月発表概要
日本銀行、広島支店の発表によると
広島県の景気は、基調としては緩やかに拡大しているとみられるが、平成 30 年
7月豪雨により社会インフラ等に広範な被害が生じたことから、経済面でもダメー
ジを受けている。
ただし、社会インフラの復旧等に伴って、生産活動は豪雨前の水準に向けて回復
しつつある。また、個人消費では、主要観光地における風評被害等の影響が続いて
いるものの、消費マインドが徐々に改善する中で、猛暑効果が追い風となり、基調
としては持ち直している。
先行きは、観光等の一部では、風評被害等からマイナスの影響が長期化する懸念
はあるものの、公共投資を中心とした復旧・復興需要による景気全体の押し上げが
期待されることから、緩やかな拡大基調を継続するものとみられる。この間、米国
の保護主義的な通商政策や新興国・資源国経済の動向は、下振れリスクとして注視
する必要がある。