茨城の金融経済概況、2018年7月発表概要
日本銀行、水戸事務所の発表によると 県内景気は緩やかに回復している。
主要支出項目をみると、輸出は海外経済の緩やかな成長のもとで、増加基
調にある。国内需要の面では、個人消費は一部に弱さがみられるものの、雇
用・所得環境が引き続き改善するもとで、基調的には底堅さを維持している。
住宅投資は減少している一方、公共投資はこのところ下げ止まっている。な
お、設備投資をみると、6月企業短期経済観測調査結果(茨城県)では、2017
年度の設備投資が前回調査から下方修正となり、全産業では前年度を 1割
弱下回った。一方、2018年度の設備投資は2年振りに前年度を上回る計画と
なっている。このような内外需要の増加を反映して、生産は増加基調にある。
先行きについては、海外経済の緩やかな成長を背景として、その回復テン
ポを強めていくとみられる。
なお、金融面をみると、預金、貸出ともに増加した。貸出約定平均金利は
低下した。